契約と限度額申請

4月26日(木) 晴れのち曇り

午後から千代美さんの夫のショートステイ利用契約をした。
ケアマネさん、ショートの責任者、千代美さんが定刻に我が家に集まった。
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ショートステイ利用に当たって問題点は二つ。
一つ目は、夫をいかに納得させるか。
二つ目は、費用はどのくらいかかるか。

いかに夫を納得させるかについては、いくら説明して納得させてもすぐに忘れて行かないと怒り始めるのだから、納得させることに意味がないと思う。
ショート利用の目的は、介護疲れの千代美さんを一晩でも解放させて休ませることで、倒れてしまってからでは遅い。
77歳の千代美さん、来月からナス選果場の仕事が始まり、10月まで続く。
冷房もない場所で一日中立ちっぱなしでナスの選別をする。
そんなことをしながら、認知症の夫の介護は心身共にとても厳しい。

先日の交通事故で車の修理や罰金で60万円ほどの出費があり、ショート利用が高額であれば利用しないで休みなしで介護することを選びたいのも本音。

5月15日の夜には、千代美さんの同窓会がある。
夫は、行って楽しんでくるように言うし、千代美さんも出席して2曲ほど踊って気晴らしをしたい。
とりあえず、15日から1泊2日を押さえて利用契約をした。
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何もしなければ1泊で9000円の自己負担になる。
これを軽減するために限度額認定証を発行してもらうことにした。
わたしの母の時には、母とわたしが非課税世帯で要介護3で1泊2500円くらいまで下がったが、わたしが課税世帯になった途端に自己負担額が倍以上に跳ね上がった。
いくら介護疲れで不調であっても確定申告の手を抜くとかなり痛い目に遭う。
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負担額が第1段階の2500円程度に収まるように限度額申請することにした。
千代美さんはさっぱり意味が分からないので、わたしがすることになった。
千代美さん夫婦の通帳の直近2ヶ月の残高のコピーとマイナンバーのコピー、申請書は市役所からダウンロード、提出は郵送で出来る。
明日、通帳を持ってきてもらって千代美さんを連れてコンビニに行って自分でコピーさせよう。
あとはわたしで出来る。
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ところが、マイナンバーを紛失しているらしい。
これが再発行となると、警察やら市役所やら、面倒なことになる。
でも、仕方がないからやろう。
何とかショートを利用して、千代美さんに気晴らしと休息をさせてあげたい。

わたしは、母がショートで留守になる日まで頑張ろう、留守になる日まで頑張ろうと、目先の利用日にゴールを置いて頑張っていた。
ショート利用は最初はいろいろな意味で抵抗があり、可哀想でたまらないが、そんなことより自分が倒れては無責任としか言えず、とばっちりを受けないためにも家族全員が理解を示して利用の後押しをしてくれた。
それでも、入院したり高熱が続いたりした。
これが、娘だからすべてを犠牲にして親の面倒を見るのが当たり前だと批判されていたなら、自分は簡単に死んでいただろう。

夜、千代美さんから連絡があった。
「15日のショートの利用をキャンセルしたい」
「何で!」
「15日は夫の受診日だから同窓会どころではないと娘に言われた」
「あ、そうなんだ」
「明日、ケアマネさんに言っておいてほしい」
「わかった。
じゃ、マイナンバー再発行と限度額申請も娘さんにやってもらってね」
「え?」
「わたしは赤の他人だから、マイナンバーを見たり通帳の残額を見たりはできんのよ」

わたしもそうだけど、千代美さんは娘さんに大変そうなところをあまり見せない。
だから、一緒に住んでいない娘さんには分からない。
母親はいつも元気だと思っている。

今の千代美さんに必要なものは、心身ともにしっかり休息を取ることと、生きる張り合いを保たせること。
同窓会に行かせて楽しませて元気を出させることが、どんなに必要なことか分かっていない。
だから、同窓会どころではない、などと言えるのだ。
妻なんだから自分の楽しみを捨てて夫の介護をすべきだと、そんなプレッシャーをかけてどうするのか。
自力で歩ける父親の受診など、娘だけで出来るし、日程変更だって簡単に出来る。

わたしは、手助けをし過ぎたと思う。
限度額申請は毎年行わないといけないので、早く覚えた方が娘さんのためだし。
ショート利用を積極的に勧めることも、もうやめた。
倒れて入院するのが一番の解放であることも、わたしは知っている。

「母親が倒れたら苦労するのはあんただよ」


黒磯から来たスズランが咲いている。
自分、美しい毒草が好き。
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