集中力とランチ

4月18日(水) 晴れ

20年ぶりくらいに再開された勉強会に行った。
わずか10行の言葉を1時間半吟味する。
6人で順番に質疑応答を繰り返す。

自分、この数年、新聞も読めないくらい集中力が落ちていた。
雑念が渦巻いて活字が頭に入らない状態で、どうなることかと不安にまみれて出かけたが、徐々に集中力が戻ってくる心地よさに、本当に嬉しくなった。
思考の組み立てができて、行間も面白いように読める。
ああ、昔、自分はこんな風に読んだり書いたりしていた。
土に埋もれたような歳月は、何の努力もしない自分をこんなに衰えさせていたのか。
これから先、どこまで回復できるだろうか、自分は。

また、長らく忘れていたことも思い出した。
自分、理解不能な出来事が降りかかってきた時の対処法を忘れていた。
だから、今、こんなに迷ったり悩んだり苦しんでしまう。
あんなに火で焼かれるような苦難の日々を、自分を客観的に見ながら越えてこられたのは、そう、これがあったのに。
すっかり忘れて翻弄されて、嫌いな自分を持て余して、本当に…
この手応えを忘れていたけど、思い出した。
安らぎが心に広がる。
久しぶりに胸のつかえが取れる気分だった。
しぶとく、したたかな自分、嫌いではない。
画像

全身の血行が良くなって体温が上がっているような、そんな気分で階段を降りた。
そこで、ランチに誘われた。
わたしの運転を前提にしているランチ、断れなかった。

ずっと、聞かされた。
55年間の結婚生活の愚痴、鬱憤、不満。
延々と聞かされ続けた。
一人が語り、三人が聞く。
「2年だけだと約束した転勤が今まで続いてしまって、わたしの人生はなぜ、こうなのかと心の中でいつも戦っている」
夫の転勤が2年のはずだったのに80歳の今まで続いてしまったので、オペラ歌手の自分の夢は叶えられないまま今に至っていると、今まで何度も何度も聞かされてきたことを繰り返す。
まだ、それを言うのか。
なぜ、この場所を、夫を受け入れないのか。

わたしは言ってしまった。
「でも、もうあの時には戻れないよ」
彼女にはいくら慰めても励ましても通じない。
それは、愚痴を言う自分が好きだからだろう。

月に一度の勉強会、必ずランチがついてくる。
それを目当てに来るの、よしてほしい。
画像




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック