面談ケーキ

1月31日(水) 晴れ ときどき曇り

23日に母の担当だったケアマネさんから電話があった。
ケアマネさんは風邪が治ったばかりだけど…と、ちょっと泣きの気配。
年末に友人の千代美さんのご主人が要介護1に認定されたことが分かり、ケアマネさんを紹介した。
本当は初夏には認定されていたが、通知書類をご主人がいつの間にか取り込んで紛失、家族でもない私が市役所とややこしいやり取りをして聞き出したのは12月になっていた。
千代美さんは子供の頃から耳が遠く、ケアマネさんとの小難しいやり取りは私が仲介しないと無理。
今後、互いの要望を仲介するには、事情を知っている私が適任だと思うし。

で、12月に我が家で引き合わせたあとケアマネさんと上司は千代美さんの夫に会うため千代美さん宅に向かった。
だけど、突然の訪問に千代美さんは恥ずかしくて家の中に招き入れることができず、外での話し合いになったそうだ。
千代美さんの家は高い山のてっぺんにあり、海が見えてロケーションはいいが途中は狭い道が曲がりくねっていて、イノシシ、猿、ハクビシンが普通にいて野菜を盗ってしまうようなところで、夜になると真っ暗で時には行き倒れている人もいる。

寒いからとしつこく言っておいたのでケアマネさんは厚着をしてはいたけれど、厳寒12月の夕方、山のてっぺん寒風吹きすさぶ場所で面談することになり、大風邪を引いてしまった。
ご主人の認定調査が春先にあるので何通かの書類に判がいるが、雪と氷の千代美さん宅にはとてもよう行けません…ということで、我が家で面談することになった。

それではチョコレートケーキを焼いて出してあげよう。
千代美さんのご主人は甘党だからお土産に持たせてあげよう。
このケーキは息子が幼稚園の時ママ友から習った、失敗知らずの分量。
砂糖の多さが時代を表している。
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とてもいい卵なので、卵を信じて急いで作ろう。
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オーブンに入れて気が抜けたのか、卵を流しにひっくり返して割ってしまった。
夜間電力内に詰め込みたい焦りでハンバーグは真っ黒。
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ココアのケーキはまあまあに出来上がった。
失敗は、型に塗ったバターが有塩だったこと。
卵がやや小さめだったのでふんわりが微妙に少ない。
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割れた卵でレモンケーキを作ることにした。
卵は2個割れていただけなのに、気がつくと5個使っていた。
砂糖はそのままで小麦粉を増やし、焼き時間を増やした。
ケーキはバランスが難しくいい加減なことをすると失敗する。
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一見きれいに出来たが中心の膨らみの下が生焼けだった。
4つに切ってまた焼く。
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復活は難しく、堅い部分を切り落とした。
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でも、とても美味しいので隣のひとり暮らしさんに3切れ。
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息子一家に残りを。
お嫁さんはとても上手に褒めてくれる。
パンを差し入れると、子供が箱ごと持って部屋中を笑いながら走り回って、両手に持って食べている動画を送ってくる。
大失敗切り崩しケーキを差し入れても、切り落とした部分も美味しそうと言うはず。
やっぱり言った。
頑張れ、私。
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ケアマネの仕事は「死」によって完結する。
家族のように見守ってきた母の写真に声をかけるだろう。
この椅子に一緒に座って、母は楽しそうに笑いながら面談していた。
母の写真、87歳にしてはかなり若く見える。
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ケアマネさんと千代美さんのためにお茶とケーキを用意して席を外すことにした。
面談は家庭の知られたくないことも大切な情報になる。
いくら友人でも私は聞いてはいけないと思う。
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ところがどちらも不安がり、話が通じず、何の決定も出来ないで焦りまくってSOS。

デイサービスに行きたがらない夫を何とか説得して、とにかくお風呂に入れて、聞こえる人と話をさせてあげたいと千代美さんは希望している。
夫は今、脚にけがをして1日おきに通院、お風呂には入れない。
千代美さんは脚に大やけどで毎日通院、だからお風呂に入れてあげられない。
それで、ともかく、ケアマネさんに山のてっぺんまで送迎してくれる施設を探してもらい、千代美さんと私で下見に行き、ご主人を体験でお風呂とご飯とおしゃべり相手になってもらえる暖かい場所を知ってもらうことになった。
金曜日にでも下見をしようとなったが、私、土曜日には午前中はお墓の閉眼供養、午後はお骨の取り出しで頭いっぱいなんだけど、この際、仏さんより生きている人を優先して手伝ってあげようと思う。

バジル、芽らしきものが3つ。
根かもしれないけど、どうなるかな。
楽しみなような、ドキドキのような。
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この記事へのコメント

紀の国屋
2018年01月31日 23:33
こんばんは。

人の為に、朝早くからケーキを焼き、
人の為に、介護のお手伝いですか。

『一隅を照らす者は国の宝なり』

気持ち玉に、「動く拍手」のがあれば
私一人で10回はクリックします。

前にも拝見したお母さんの写真は
うんと若い時のだと思っていました。
87才とは若いです、驚きました。
きっとhanohanoさんもお母さん以上に
元気で長生き出来ますよ。
hanohano
2018年02月01日 09:52
おはようございます。

『一隅を照らす者は国の宝なり』
これは、紀の国屋さんにこそ、ピッタリのお言葉です。
野菜の作り方を、人の為に、惜しげもなく、丑三つ時まで、レクチャーしておられるではないですか。
たくさんの方がそれを読んで、声には出さなくてもどんなにか感謝しておられることと思います。

それにしても、おやじさまのところに集われる方々は皆さん親切で真っ直ぐなお人柄の方ばかりで、気持が穏やかになれます。小さな命を愛おしんで自然の恵みに感謝して精進しておられるからでしょうか。
私もそうなりたいといつも思わされます。

母の写真は2009年9月21日に娘が撮ったものです。両側に笑っている夫と私、母の後ろには夫が丹精込めた松が写っています。
夫も母も松もいなくなってしまいました。
あの日に戻ることが出来たなら…と、みぞれの空を見上げています。

ありがとうございました。
それでは、また。



紀の国屋
2018年02月01日 19:30
今日は小雨の一日でした。

その言葉が私にぴったりだなんて
恐れ多いです。
hanohanoさんの記事は、人への優しい
思いが溢れているので、自分はそういう
生き方が出来ているのかと反省しながら
読ませてもらっていますよ。
ヒゲおやじさんのブログも、
毎日読むのが楽しみになっています。

写真のお母さんは華やかです。
人は昔を、振り返り振り返りしながら
前に進んでいくしかないんでしょうけど
いつまでも消えない思い出が、時に自分を
元気にさせてくれますよね。
思い出がいっぱいあるのが、
幸せな人生なんだと思います。

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